偽王子さまの君と、今宵も共に。






「なに、凛菜ちゃん。もしかして嫉妬してる?」

「ありえないです」

「お願いだからそんな怖い顔できっぱり否定しないで。冗談なの知ってるくせに」

「……あはは、」

「出た苦笑い。誤魔化すの得意だよね凛菜ちゃん」


それは褒め言葉として受け取っていいのか迷うのですが。

そのまま苦笑いを保っていたら、誠夜さんは急に立ち止まった。


そして、わたしの顎をくいっと指で持ち上げる。