偽王子さまの君と、今宵も共に。





「……──かわいい、凛菜」

そして、とても甘ーく、わたしの耳元へ囁く。

「……っ」

パッと耳を抑えて、すぐ誠夜さんから距離をとった。

誠夜さんは、いたずらっ子の笑みを浮かべる。


「えへ、照れたぁ」

「て、照れてなんかいませんっ……」

「嘘でしょ? ほら、こんな頬熱くなっちゃって」