偽王子さまの君と、今宵も共に。






白い髪。赤い瞳。長いまつ毛。口角が緩くあがっている形の整った唇。……一言で言うと、この世のものとは思えない端正な顔立ちだった。

何より、この人……知って、る。


誠夜(せいや)……さん?」


クラスの子たちが噂していた、三年生の先輩だ。ちなみに下の名前しか知らない。

誠夜さんらしき人は、当たりだったらしく、あがっていた口角を下げて無表情になった。


「……ぴんぽんぴんぽーん。あー、確かに制服うちの学校のやつだねぇ? あ、もしかしてその顔、尾上凛菜チャン?」