「……凛菜さぁ、無自覚でやってるのか知らないけど、誘うの得意だよね」 ……また、急な呼び捨て。 わたしはいまいち、誠夜さんがわたしのことを呼び捨てにするタイミングがわからない。 ただ、わかるのは──…… 「ね、凛菜のこと、泣かせていい?」 今目の前にいる誠夜さんの瞳が、 危ないケモノの色、をしていること。 わたしは、本能的に誠夜さんを無理やり引き離した。