偽王子さまの君と、今宵も共に。






「あ、はは……」

とりあえず、苦笑いで誤魔化しとく。肯定とも否定ともとれる苦笑いは最強だな、とわたしは変なことを考えた。

それを今回は肯定と受け取ったクラスメイトは、戸惑ったように視線を泳がせた。


「そ、そうなん、ですね……?」

「うん、そうそう」

莉子(りこ)〜、そろそろ行くわよ〜」

「あ、はーい! では、すみませんっ、お邪魔しました!」

母親らしき人物に呼ばれて、クラスメイトは頭を下げると去っていった。