偽王子さまの君と、今宵も共に。






ゴンッ……。

奥で二度目の大きな物音がしたあと、ザッザッと足音が聞こえた。


……こっちに近づいてくる?

どうし、よう。


さっきより、恐怖を感じる。


もしも、わたしもあの人たちみたいに暴力を振るわれたら……。考えるだけで腕が、身体が震える。

今からでも、逃げたい──。