偽王子さまの君と、今宵も共に。






「泣かないで、凛菜」

……っ……、。

こういう時、凛菜って呼び捨てにするの、ずるい。


「……大丈夫です。昔の夢を見て、……泣いていただけ、なので」

「そっか」


誠夜さんは優しく笑うと、それ以上訊かないでくれた。

……ほんと、いい人なのか悪い人なのか……。