偽王子さまの君と、今宵も共に。






……っ、ファーストキス、なのに……!


「や、やめっ……ひどい、です……」

「ん、俺いじわるなんだよね。知らなかった?」

そんなキラキラ爽やか笑顔で言われても……。


わたしが考えているあいだも、誠夜さんはわたしにキスをせがむ。



逃げ出す隙もなくて。甘くて、激しくて。

でも……──なぜかそれ以上に、わたしを見つめる瞳は、これ以上ないってほど優しく見えた。