偽王子さまの君と、今宵も共に。






『いーよ。好きなだけ、ここにいて』

誠夜さんは、まだ一回しか会ったことないわたしを、なにも訊くことなく迎えてくれた。(ちなみに一人暮らしらしい。アパートだけど同居も可能だから心配しなくていーよって言われた)


なにを考えているのか、わからないけれど……今はこの距離が、わたしにはちょうどいい。


「まだ夜ご飯食べてないよね? ごめんだけどカップラーメンしかないんだ。カレーとしょうゆどっちがいい?」

「え……」


よ、夜、ご飯……?

わたしは、あわてて首を横に振る。