偽王子さまの君と、今宵も共に。






小学五年生の頃に親が交通事故で亡くなった。

そんなわたしを引き取ってくれたのは、今まで会ったこともない一人娘がいる親戚だった。



『わたし両親どっちもいなくて。親戚の家に引き取られてるんです。本当にいい人たちなんですけど、だからこそ迷惑かけたくないっていうか』


この前、誠夜さんに言った言葉が頭の中を蘇る。


これは、嘘ではない。