偽王子さまの君と、今宵も共に。






……どうか、たどり着けますように。

今はただひたすらに、住む場所がほしい。話し相手がほしい。人のぬくもりがほしい。自分には味方がいるということを、嘘でいいから教えてほしい。


そんな寒い考えをためらいもなく頭の中で繰り返し、夜道を歩いていく。


たどり着いたのは、一軒のアパートだった。

結構最近に建てられたのか、白い壁がつやつや&あまり傷なしで、綺麗。