偽王子さまの君と、今宵も共に。






かわいらしく指を絡めてきたのは、もうひとりの親友、栗色の髪の(さくら)楓梨ちゃん。


なんだか、少しは雑談の話題になるかなと投げた質問だったけど、心配をかけちゃったみたいだ。

心の中で、ごめんなさいと謝っておく。


「大丈夫だよ〜……っ。行くつもりはないし……!」

「それならいいけど。どんな人だったの?」


「え、えぇっとね……」