偽王子さまの君と、今宵も共に。






どうせ、隠すようなことじゃないから……。


「少し、家に帰りたくなくて」


正直に言うと、誠夜さんは目を瞬いた。沈黙が広がっていく。


……あれ、驚かせちゃった?

「あ、違いますよ? 虐待とかではなくて、てかわたし両親どっちもいなくて。親戚の家に引き取られてるんです。本当にいい人たちなんですけど、だからこそ迷惑かけたくないっていうか」

虐待とか予想してるのじゃないかと不安になって否定するけど、それでも誠夜さんは話さない。