偽王子さまの君と、今宵も共に。






あわてて、起き上がり首を横に振る。


「……っ、すみません。冗談です」

「えー、冗談?」

「はい」とこくこく頷く。

……と。

次の瞬間、誠夜さんの顔が迫ってきて、いともたやすくわたしの唇に誠夜さんの唇が触れた。

……っ、……。

そのまま、存在を確かめるように少し唇を噛まれ、離れたあと誠夜さんは怪しく微笑む。