偽王子さまの君と、今宵も共に。






──脅迫。

「は、はい……」

もちろん断れるはずもなく、というかもともと言いふらすつもりもなく、こくこくと頷く。


すると、誠夜さんはパッとわたしの手を放し笑顔になった。喜怒哀楽の落差がすごすぎて怖い。


「ありがとっ。で、凛菜ちゃんはどうしてこんな時間に? 女の子ひとりじゃ危ないよ?」

「え、えっと……そうですね……」

下の名前&ちゃん呼びに戸惑いながらも、わたしは口を開く。