偽王子さまの君と、今宵も共に。






「約束ね。……さて、もうおばさんは帰ろうかしら。誠夜さん、凛菜をよろしく頼みます」

「もちろん」


おばさんは誠夜さんに頭を下げて、わたしに「迷惑かけないように」と注意をしてから、わたしたちに背を向けた。


あっ……ちょっと……!

「待って、おばさん……!」

わたしはあわてておばさんを呼び止める。

おばさんは、不思議そうに振り向いた。