偽王子さまの君と、今宵も共に。






「このまま家に戻るか、それとも、彼氏さんと一緒にいたい?」

それ、は……。

わたしは息を呑み、誠夜さんを見る。


このまま、わたしがいなくなったら、きっと誠夜さんもひとりでゆったりと過ごせる……し。

やっぱり、わたしが望んでいたことは……


「凛菜」


おばさんの家に帰る。そう答えようとした瞬間、誠夜さんに名前を呼ばれた。