「……り、凛菜に彼氏……」 い、いやいや、まるっきり嘘なんですけどねっ!? またもや本当に何をいいんだすんだこの人は、と思いながらも、「嘘だよ!」とは言えない。 ……だって、誠夜さんが何か嘘をつく時は、何かしら理由があると思うから。 目的のない無駄な嘘なんてつかない。そんな人。 何も言わないわたしにちょっと視線をよこしてから、誠夜さんは膝をつきおばさんに手を差し出した。