偽王子さまの君と、今宵も共に。






「……り、凛菜に彼氏……」

い、いやいや、まるっきり嘘なんですけどねっ!?


またもや本当に何をいいんだすんだこの人は、と思いながらも、「嘘だよ!」とは言えない。

……だって、誠夜さんが何か嘘をつく時は、何かしら理由があると思うから。

目的のない無駄な嘘なんてつかない。そんな人。


何も言わないわたしにちょっと視線をよこしてから、誠夜さんは膝をつきおばさんに手を差し出した。