偽王子さまの君と、今宵も共に。






「えぇ、そうだけど……」

「やっぱりそうでしたか。いつかはご挨拶したいと思っていました」

「あの、……あなたは?」

「申し遅れてしまい申し訳ございません。俺は、──凛菜さんとお付き合いをさせてもらっている、誠夜と申します」


………………はい?

一瞬、シーンと辺りに沈黙が広がる。

数秒後、おばさんがへたっと地面に尻もちをついた。