偽王子さまの君と、今宵も共に。






おばさんを、呼び止めようとした時。

割って入った、伸び伸びとした綺麗な声。


「誠夜さん……!」


その方向を見る前に、確信して名前を呼んでいた。そして、声のした方向を見てやっぱり、と思う。

にこにこ笑顔の、王子さまの仮面を被った誠夜さん。

おばさんは、いきなりのイケメン登場に、驚いたように足を止まらせる。