「……ごめんなさい」 「なんで出ていったのとか、何があったとかは、家で訊くから。とりあえず、一緒に帰りましょう」 ……え、。 ぐいっと、手を引っ張られる。拒否する間もなく、足がもつれておばさんの方に身体が傾いた。 え、そんな、急にっ……。 身体が、おばさんの勢いに抵抗できずついて行ってしまう。自分の気の弱さを、改めて憎んだ。 ……憎む? なんで? あれ、とわたしは、パチパチと目を瞬く。