「凛菜(りんな)。もっかい、ね?」 ベッドの上、怪しげな赤い瞳の、端正な顔立ちの男子の唇が、いともたやすくわたしの唇に触れる。 ……ダメなのに。 わたしたちは、恋人でもなんでもないのに。 「……はは、そんなかわいい顔して。どーしたの?」 けれど、わたしは、どうしても彼を拒めない。 【偽王子さまの君と、今宵も共に。】