総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ




いつもみたいな余裕のある目じゃなくて、素直で…熱を帯びている視線。


それだけで、胸がどきんと鳴る。



「ねえ、あつい。……シャツは脱がせてくれないの」

「じ、自分で脱いで!」



というか。シャツは脱がないで。


急に恥ずかしくなって視線を逸らした瞬間、手を引かれた。

気づけば、二人してソファに倒れ込むみたいな体勢になっていて。



「っ……!」



ぎゅう、と強く抱きしめられる。

いつもよりも強い力。



「会いたかった」



耳元で、低くて少し甘えた声。

顔を埋められて、呼吸がくすぐったい。



「胡桃が足りない」



たった半日会ってなかっただけだけど…。

と思いつつ、私も叶兎くんに早く会いたかったのは事実。

思わず私もぎゅっと抱き返した。


それから、叶兎くんは少しだけ顔を近づけてきて、私の首元に顔を寄せたままじっと動かなくなる。



「……」

「……どうしたの?」