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本部に戻ってきた頃には外は暗くなっていた。
昼間は人の気配で満ちているこの場所も今は静まり返っていて、窓から差し込む月明かりが床に淡く伸びているだけ。
「あのさ、胡桃」
部屋に戻ろうとしたところで背中越しに呼び止められて、私は足を止めた。
振り返ると、少し先の柱にもたれていた時雨くんがこちらを見ている。
やけに、真剣な視線。
「今日図書館で会った男のことだけど…」
図書館で会った男………琥珀の事かな…?
「………なんか胡散臭いから、あんまり信用しない方がいいかも」
「琥珀…何か怪しいところでもあった?」
時雨くんは一拍置いてから、
「直感」
とだけ言った。
…でも、時雨くんは意味もなくそんなことを言う人じゃない。
「とにかく、警戒心を持っておくに越したことはないから」
時雨くんがそう言うなら、一応注意しておこう。
……とはいえ連絡先交換しちゃったし、
また会う約束も、した。
あのときはほとんど流されるみたいな感じだったけど…。
本部に戻ってきた頃には外は暗くなっていた。
昼間は人の気配で満ちているこの場所も今は静まり返っていて、窓から差し込む月明かりが床に淡く伸びているだけ。
「あのさ、胡桃」
部屋に戻ろうとしたところで背中越しに呼び止められて、私は足を止めた。
振り返ると、少し先の柱にもたれていた時雨くんがこちらを見ている。
やけに、真剣な視線。
「今日図書館で会った男のことだけど…」
図書館で会った男………琥珀の事かな…?
「………なんか胡散臭いから、あんまり信用しない方がいいかも」
「琥珀…何か怪しいところでもあった?」
時雨くんは一拍置いてから、
「直感」
とだけ言った。
…でも、時雨くんは意味もなくそんなことを言う人じゃない。
「とにかく、警戒心を持っておくに越したことはないから」
時雨くんがそう言うなら、一応注意しておこう。
……とはいえ連絡先交換しちゃったし、
また会う約束も、した。
あのときはほとんど流されるみたいな感じだったけど…。

