総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ




唇が離れたあと、息を整えながら叶兎くんの胸元に頭を寄せた。

指先が勝手に、彼の服をぎゅっと掴んでしまう。



「あんま可愛いことされると、我慢できなくなりそうなんだけど」



低く囁かれて、背筋がぞくっとする。



──そのときだった。



「はいはいはい、ちょっとさぁ」



ぱちん、と空気を割るような声がしてびくっと体が跳ねた。



…振り返ると、


そこにはドアの前で腕を組んだ時雨くんが。



「続きは部屋でやってくれる?」



じとー……っと、冷ややかな視線が突き刺さる。


……だ、だから言ったのに……!!


慌てて叶兎くんから距離を取るけど、心臓がまだ全然落ち着かない。



「い、いつからいたの……?」



恐る恐る聞くと、時雨くんは片眉を上げた。



「知りたい?」

「えっ」



その返しが一番怖いんだけど……!


思わず両手で顔を覆う。

もしかして、キスしてるとこから全部……!?