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翌朝。
見慣れない天井に一瞬だけ自分がどこにいるのか分からなくなって心臓が跳ねたけど、すぐに昨日のことを思い出して小さく息を吐いた。
軽く身支度を整えてから、カードキーをかざしてセキュリティを解除して廊下に出る。
階段を降りてロビーに足を踏み入れると、朝のハンター本部も慌しかった。
黒を基調とした制服に身を包んだ隊員たちが忙しそうに行き交い、あちこちで無線機の音や鋭い指示が飛び交っている。
全体にどこかピリピリとした、慌ただしい空気が満ちていた。
やっぱり独特な緊張感があるなぁ…。
圧倒されながらも前を向いて歩き始めて、数分。
ふと、強烈な視線を感じて背筋がぞわっと震えた。
……え?な、何……?
すれ違う隊員たちの視線が、明らかに、私一人に集中している。
確かに部外者の私がここにいる時点でそうなるのは分かるんだけど…昨日、現場でハンター達に向けられた視線とも、前の合同訓練の時ともまた違う気がして…。
一人の若い男性隊員なんて、私の姿を見て完全に二度見していた。
それだけでなく、隣にいた同僚の腕を小突いてコソコソと耳打ちを始めている。
「……おい見ろよ、あの子誰?見たことない顔だけど」
「え、珍しい、女子の新入りか?…しかも結構可愛くない?」
……いや、すみません新入りじゃないです……。
心の中で全力でツッコミを入れながら、居心地の悪さに俯き加減になる。


