「ここだよ」
琥珀に促されて入った会議室は、私の予想に反してこぢんまりとした小さめの部屋だった。
部屋の中央に置かれた長いテーブル。
その向こう側には、五人ほどの人物がすでに席に着いていた。
おそらく、ハンターの幹部クラスの人たちだろう。
年齢は若い人から年配の人までバラバラだったけど、全員から放たれる威圧感と、獲物を射抜くような目つきの鋭さは共通していた。
緊張で呼吸が浅くなりかけたその時、テーブルの端に座っていた一人の青年が、驚いたように目を見開く。
「あれ、朝宮さんほんとに来たんだ」
「え……っ、橘さん!?」
橘理央さん──以前行われた合同訓練の時に敵チームとして戦って…あの時私に銃の撃ち方を教えてくれたのもこの人だった。
「久しぶり」
いたって普通にこちらに手を振ってきたから、思わず私も手を振り返したけど、……まさかハンターの幹部だったなんて。
橘さんは椅子に座ったまま、私の緊張をほぐすように、にっと笑ってみせた。


