しばらく沈黙が流れた後、琥珀はハッとしたように何かを思い出してポンと手を叩く。
「あ、そうだ胡桃」
そう言って、琥珀はポケットからスマホを取り出す。
「今夜、ハンターの幹部で会議があるんだけどさ。胡桃も来ない?」
「えっ……?私が、ハンターの会議に……?」
突然の提案に、私の頭の中に大きなハテナが浮かび上がる。
なんで関係のない私がそんなお堅い会議に呼ばれるんだろう。
「……胡桃の『無効化』って、能力由来のものなら大体の力を打ち消せるでしょ?ハンター側としてはさ、今後の対吸血鬼戦における絶対的な切り札として、前から胡桃と本格的な連携を取りたいって話が出てたんだよね」
「……」
なんとなく、その可能性については前から察していた。
私の持つこの特殊な力が、吸血鬼を狩るハンターにとってどれほど魅力的なものであるかは、考えなくても分かる。
「それにハンター本部の方でも独自に色々と今回の暴走事件について調査を進めてるから、会議に来れば面白い情報も色々と共有できると思うんだよね。君にとっても、メリットの方が大きいと思うんだけど、どう?」
琥珀の言葉に、私はゴクリと息を呑んで真剣に考え込んだ。


