総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ




「……自分から白状するんだ。」

「隠す必要がないからね。君がここに来た時点で、もう目的の半分は達成してるから」



叶兎くんとの間に緊張が走る。

罠か、本気か。読めない。



「ずっと会いたかったよ」



…その言葉の響きは多分…私ではなく、叶兎くんに向けられていた。

初対面のはずなのに、男の瞳には十年来の知人と再会したかのような執着の色が混じっている。



「……胡桃の血が目的?それとも無効化の能力?」



叶兎くんが私をかばうように前に出る。

でも、男は芝居がかった仕草で首を横に振った。



「どっちも違うよ。欲しいのは君だよ、赤羽くん。」

「え……?」



思わず声が出た。

意味がわからない。私ではなく、叶兎くん自身が目的?



「……俺?」

「君が協力してくれるなら、他の吸血鬼には手を出さない。──世界を救う手伝いをしてくれないかな?英雄さん。」