総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ




そして、琥珀は「頑張れー。」と、横のベンチに座って見物モード



「構えはこう。両手で持って…」



ハンターの人に、銃の扱い教えてもらうなんて変な感覚…。


橘さんに教わった通りに足を肩幅に開き、銃口を的に向ける。

的までの距離は十メートル。

照準を合わせて、息を止めて、引き金を引いた。



パン、と乾いた音。

弾は的の端っこを、わずかに掠めた。



「……筋はいいな」

「おー、当たったじゃん」



手がじんじんとしびれている。

初心者用で反動が少ないとは言っていたけど、それでも体中に響くような衝撃があった。



「…すごい音……」



琥珀も橘さんも、こんなものをあんなに軽々と、体の一部みたいに使いこなしているんだ。


二発目、三発目。

少しずつ、弾丸が中心の円に近くなっていく。


その集中を破るように、背後の扉が開いた。



「胡桃?」