総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ




「……なに、あの人が気になる?」

「えっ、あ、いや……すごい人だなって……なんか、オーラが出てるというか…」



さっき、目が合っただけで背筋が伸びた。

見るからに仕事ができるキャリアウーマンって感じで…。



叶兎くんはふ、と鼻で笑った。



「ほんとは胡桃のことは俺が守りたいんだけどね。でも、ずっとそばに居るのは物理的に難しいし」



神代雪那さん、か…。すごく綺麗な人だったな…。

フォークを皿に置いた。



「……ねえ、聞いてる?」

「へっ?う、うん!聞いてる!」



じーっと見つめられる。


私が誤魔化そうとすると、叶兎くんはいつも見つめてくるけど…私はその視線に、すごく、弱い。

視線に耐えかねて口を開いた。



「……叶兎くんと神代さんて、昔から知り合いなの?」



私が聞くと、叶兎くんは頬杖をついて、少し意地悪な笑みを浮かべた。



「気になるの?」



叶兎くんが頬杖をついて、意地悪そうに目を細める。