「……なに、あの人が気になる?」
「えっ、あ、いや……すごい人だなって……なんか、オーラが出てるというか…」
さっき、目が合っただけで背筋が伸びた。
見るからに仕事ができるキャリアウーマンって感じで…。
叶兎くんはふ、と鼻で笑った。
「ほんとは胡桃のことは俺が守りたいんだけどね。でも、ずっとそばに居るのは物理的に難しいし」
神代雪那さん、か…。すごく綺麗な人だったな…。
フォークを皿に置いた。
「……ねえ、聞いてる?」
「へっ?う、うん!聞いてる!」
じーっと見つめられる。
私が誤魔化そうとすると、叶兎くんはいつも見つめてくるけど…私はその視線に、すごく、弱い。
視線に耐えかねて口を開いた。
「……叶兎くんと神代さんて、昔から知り合いなの?」
私が聞くと、叶兎くんは頬杖をついて、少し意地悪な笑みを浮かべた。
「気になるの?」
叶兎くんが頬杖をついて、意地悪そうに目を細める。


