総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ





まあ俺としては別にいいけどさ。仲良くする気はないし。

ちらりと秋斗を見た。



「……秋斗、特にハンター嫌いでしょ。噛みつかない?」

「当たり前だろ。あいつらは…」



言いかけて、秋斗はぐっと言葉を飲み込んだ。


でも、彼が何を言いたいかは手に取るようにわかる。

あいつらはただ「始末する」ことだけを目的に動く、冷酷な掃除屋だから。



「……とりあえず、拳銃突きつけられてもやり返すなよ、二人とも。」

「それこっちの台詞じゃん?」



永季の言葉にそう返すと、三人の間に微妙な沈黙が落ちた。

互いに釘を刺し合うような視線が交差する。



「……俺は別に喧嘩売らねぇよ。ガキじゃあるまいし。」

「えー、ほんとに?秋斗ってすぐ目つき悪くなるじゃん。」

「お前に言われたくねぇんだけど。」



永季が「はぁ……」と深いため息をついて、俺たちの頭を軽く小突く。



「……頼むから問題起こすなよ、マジで。」

「はいはい。」



その時、休憩室の重厚な扉が音もなく開いた。

ノックのない無機質な入り方に、俺たちの会話は自然と途切れる。