「……内部で、意見割れてんのか。」
「まあハンターって、上と現場で温度差あるって聞くしねー」
……内部で意見が割れてる、か。
「 ……どっちにしろ、俺らの仕事は変わんねぇ。暴走した吸血鬼を捕らえて、正気に戻す。」
永季は目を伏せて言った。
「……でも、ハンターと鉢合わせたら面倒だな。あいつら問答無用で撃ってくるから。」
「ま、その時はその時でしょ。売られた喧嘩なら、高値で買い取ってあげるしね」
俺は秋斗の肩をポンと叩いて笑った。
「あ、そういえば。来週の合同訓練の件、聞いてる?」
「……合同訓練?」
案の定、秋斗の眉間の皺がさらに深くなる。
「特警とハンターで協力体制を築くための、親睦会(笑)だって。……吸血鬼と人間が協力し合うってだけでも大変なのに、今度はハンターとまで仲良くしろとか、上の人たちも本当に何考えてんだろ」
「は? ハンターと? 冗談だろ。あいつらと足並み揃えるなんて無理に決まってる」
「冗談だったらよかったんだけどねー。永季も、そう思うでしょ?」
永季は頷きながら答える。
「最近、ハンター側も能力暴走案件に対応しきれてないぐらいに被害が広まってる。だから俺らと連携しろって話だろ。」
「……利害の一致ってやつねぇ」


