【side天音】
──同日。
特殊警備隊本部、休憩スペース。
暖色の蛍光灯が室内を柔らかく照らし、一角に置かれた観葉植物の緑が、少しだけピリついた神経を休めてくれる。
「ねえねえ、聞いた? ハンターの連中、また派手に動いてるってさ」
俺はソファにだらんと寝転がり、オレンジジュースの缶をカチャカチャと振りながら、隣で壁にもたれている秋斗に話を振った。
秋斗は腕を組んだまま、眉間にいつもの険しい皺を刻んで面倒くさそうに目を細める。
「……またかよ。先週も第九区画で、能力暴走したやつを問答無用で狩ったって噂だろ。あいつら加減を知らねーからな」
「ほんとそれ。やり方がエグいよねー、ハンター様は」
俺が鼻で笑うと、奥のデスクで黙々と作業をしていた永季が手元の資料をぱさりとテーブルに置いた。
「……それだけじゃないぞ。今回は、あっちの幹部クラスも前線に出てきているらしい」
「……へえ」
俺は跳ねるように起き上がり、テーブルの資料を覗き込んだ。
「しかも気になることがもう一つ。」
「なに?」
「ハンターの動き、統一されてないんだよな。」
永季の言葉に、俺と秋斗は顔を見合わせる。


