みんなの前で堂々と「俺の」なんて宣言されて、わたしはどうしていいか分からず、ただただ熱くなった頬を手で押さえる。
「あ、胡桃っち赤くなってる。かわい〜」
天音くんがそう言うなり、しれっと私の隣に座り直して距離を詰めてきた。
「天音〜〜?」
「いいじゃん、別に減るもんじゃないし。俺たちみんな高校時代の親友でしょ」
「胡桃、こっち」
そして叶兎くんに反対側からぐい、と強引に腰を引かれた。
天音くんから引き離されるようにして、私は叶兎くんの膝の横にぴったりと密着させられる。
私の肩を抱き寄せ、自分の胸元に寄りかからせた。
っ、恥ずかしい……!
みんなの視線が痛くて、私は叶兎くんの肩口に顔を埋めて隠れた。
「……叶兎くん、……あ、あの……」
「……ん〜?」
満足げに私の頭に顎を乗せて、勝ち誇ったように笑っている。
「…うわ〜」
「見てるこっちが胃もたれするんだけど」
呆れ顔の天音くんの隣で、ついには時雨くんもツッコミを入れ始めた。
と、その時。
叶兎くんのポケットの中で、スマホがけたたましく鳴り響いた。

