総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ




みんなの前で堂々と「俺の」なんて宣言されて、わたしはどうしていいか分からず、ただただ熱くなった頬を手で押さえる。



「あ、胡桃っち赤くなってる。かわい〜」



天音くんがそう言うなり、しれっと私の隣に座り直して距離を詰めてきた。



「天音〜〜?」

「いいじゃん、別に減るもんじゃないし。俺たちみんな高校時代の親友でしょ」

「胡桃、こっち」



そして叶兎くんに反対側からぐい、と強引に腰を引かれた。


天音くんから引き離されるようにして、私は叶兎くんの膝の横にぴったりと密着させられる。

私の肩を抱き寄せ、自分の胸元に寄りかからせた。


っ、恥ずかしい……!


みんなの視線が痛くて、私は叶兎くんの肩口に顔を埋めて隠れた。



「……叶兎くん、……あ、あの……」

「……ん〜?」



満足げに私の頭に顎を乗せて、勝ち誇ったように笑っている。



「…うわ〜」

「見てるこっちが胃もたれするんだけど」



呆れ顔の天音くんの隣で、ついには時雨くんもツッコミを入れ始めた。



と、その時。

叶兎くんのポケットの中で、スマホがけたたましく鳴り響いた。