「あ、でも、また胡桃にちょっかい出したら次はないからね?」
空気を変えようとしたのか、叶兎くんはわざとらしく物騒な笑みを浮かべた。
その笑顔が、正直一番怖い気がする。
「…出さないよ」
「目が泳いでたけど」
「泳いでない」
天音くんの茶化しに、朔がむっと反論する。
「…まあ、全員胡桃に対して距離近いから人の事言えねぇだろ」
そして九条くんの冷静なツッコミに、場が静まり返った。
「えっ」
その言葉に、態とらしく驚く天音くん。
……というか、え、これなんの話?
「…ちょっと待って?聞き捨てならないんだけど」
叶兎くんまでこの話に乗り始めた。
「あはは…まあまあ、せっかくの誕生日なんだし穏便に!」
春流くんが冷や汗を流しながら宥めるけど、火がついた独占欲は止まらない。
「この話題を続けると新たな抗争が起きそうだな」
桐葉くんの言葉に、永季さんも「否定できないのが悲しいな」と苦笑している。
「いい?胡桃は俺のだから。そこ、全員理解して?」
「はいはい独占欲〜」
「天音お前がいちばん胡散臭いからね」
「こらこら…」

