縛るつもりはない
「ただ、
黙っていなくならないでほしい」
沈黙
時間が、止まったみたいに長い
やがて、彼女が息を吸う
「……ずるいね」
責める声じゃない
「そんな言い方されたら」
彼女は、困ったように笑った
「離れられないじゃん」
答えだと、すぐには分からなかった
「私も」
小さく、でも確かに
「好き」
その一言で、世界が静かになる
触れない
抱きしめない
でも、距離はもう戻らない
「ゆっくりでいい」
彼女が言う
「ああ」
それだけで、十分だった
感情は、弱さじゃなかった
守るために、必要なものだった
そう思えたのは——
彼女が、俺の前に立っていたからだ
「ただ、
黙っていなくならないでほしい」
沈黙
時間が、止まったみたいに長い
やがて、彼女が息を吸う
「……ずるいね」
責める声じゃない
「そんな言い方されたら」
彼女は、困ったように笑った
「離れられないじゃん」
答えだと、すぐには分からなかった
「私も」
小さく、でも確かに
「好き」
その一言で、世界が静かになる
触れない
抱きしめない
でも、距離はもう戻らない
「ゆっくりでいい」
彼女が言う
「ああ」
それだけで、十分だった
感情は、弱さじゃなかった
守るために、必要なものだった
そう思えたのは——
彼女が、俺の前に立っていたからだ



