朝は、ちゃんと来た。 カーテンの隙間から差し込む光は、 昨日と何も変わらない。 目覚ましの音も、制服の感触も、 全部、いつも通りだった。 ——なのに。 私の中だけが、夜のままだった。 昨日、屋上で見上げた星のこと。 誰もいない欄干。 風の音だけが響いていた、あの時間。 思い出さないようにしても、 気づくと、そこに戻ってしまう。