「うん、ありがとう。帰ろうかな」
「おっけーです〜!タクシー代出るはずなので帰りましょう」
「無理はしないでくださいね」と手を差し出してくれる涼名ちゃんに甘えて、ゆっくり立ち上がる。
ちらりとコンビニの袋を一瞥すると、常備薬と甘めの栄養ドリンク、グミにお菓子にカフェオレ、わたしが好きなものばかりが入っていた。
わたしの好きなもの、使っているものをカゴに入れていく凪がかんたんに想像できる。それも反射的に手に取っている様子だ。慎重でていねいで、衝動的になることがない凪の無意識の延長線上に、わたしがいる。
──わたしの帰りたい場所は、ただひとつ。
いちばんに理解してくれて、考えてくれて、隣にいてくれる、きみのところへ行きたい。
◻︎▫︎



