ながされて、絆されて、ふりむいて




「うん、ありがとう。帰ろうかな」


「おっけーです〜!タクシー代出るはずなので帰りましょう」



「無理はしないでくださいね」と手を差し出してくれる涼名ちゃんに甘えて、ゆっくり立ち上がる。


ちらりとコンビニの袋を一瞥すると、常備薬と甘めの栄養ドリンク、グミにお菓子にカフェオレ、わたしが好きなものばかりが入っていた。


わたしの好きなもの、使っているものをカゴに入れていく凪がかんたんに想像できる。それも反射的に手に取っている様子だ。慎重でていねいで、衝動的になることがない凪の無意識の延長線上に、わたしがいる。



──わたしの帰りたい場所は、ただひとつ。


いちばんに理解してくれて、考えてくれて、隣にいてくれる、きみのところへ行きたい。



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