「失礼します」
救護室のドアをこんこんこん、とノック3回。小さな部屋の中で、ベッドに横たわる花鈴と、近くのパイプ椅子に腰掛けているのは彼女の後輩、涼名さん。
「え!?え、なに、か、茅野さん!?」
「茅野です。児玉さんの様子聞いてもいいかな」
三戸さんと話をしてから、気持ちや感情の整理をしたからか落ち着いて言葉を紡ぐことができた。
それよりも涼名さんのほうが落ち着いていなくて──居ても立っても居られない、そんな印象を受けた。
それもそのはず。彼女は俺と花鈴の関係を知らないはずだ。三戸さんはうっすら気づいていたようだけど、初見ならこの反応が大多数だろう。
くるくると表情や視線が目まぐるしく変わる。花鈴に似た部分を感じさせて、微笑ましくなった。



