「彼氏、私のこと大好きすぎるんですよねえ〜」
「男の子なら誰だって涼名ちゃんのこと離したくないよね」
「え〜!お嬢先輩のことだって離したくないですよ、私が男からね?まあでも実際、絵怜を離したくないのは本当で休みの日なんてどっちかの家に入り浸ってますもん」
「え、家に?」
「ず〜〜っと絵怜のことぎゅってしてんの!可愛くないですか?」
えへへ〜なんて言いながら、うっとりと表情を緩めて、そんな姿が可愛らしくて(たまに一人称が自分の名前になるのも可愛い)。
彼女のハッピーオーラは周りに伝染させる。わたしまでぽかぽかと温かな気持ちが迷い込んでくるから心のなかの住人にしてしまおう。
そして、彼女のときめきフルパワー惚気の中で引っかかった〝家〟というワード。
……家にばかりいるのは、わたしと凪も同じだ。わたしと凪の関係は世間一般の恋人に通ずるものがあるのだろうか。



