ながされて、絆されて、ふりむいて



時刻を確認すれば、15時半。あと16時まで引継ぎのために時間をとっていたし、恋愛に関してはどこまでもわたしより先輩そうな彼女に話を振ってみる。



「……涼名ちゃんって、彼氏と結構長いよね?」


「え!お嬢先輩から聞いてくれるなんて!16時まで恋バナね!」



人事部、いや社会人失格の提案をさせたのはわたしのほうなので素直に乗ろう。


涼名ちゃんのおっきな瞳に浮かんだキラキラは二倍増しになった。あまりプライベートを話そうとしないわたしへの野次馬根性爆発!って感じなんだと思う。


きらっきらを保ちながら、ちっちゃな手のひらをほっぺを乗っけて頬杖をつく。その仕草だけでも可愛すぎるけれど、話を始めてしまったことに若干の後悔を呼び込む。いや、ここまで来たら最後まで突っ走るしかない。