ながされて、絆されて、ふりむいて




「もう大学受験なんて早いなあ。さすが凪」


「さすがにまだ俺も本格的には考えてないよ。花鈴はそのまま白澄あがるんだっけ」


「んー……先生たちは外部受けさせたがってる、わたしは未定」



白澄学園は小学校から大学までを持つ女子校だ。けれど、大学は外部進学生が8,9割を占めていて、内部生のほとんどは国公立大学や都内の私大に進学する。


たぶん、わたしも同じように外部を受験すると思う。両親は国立の女子大に進学してほしいみたい。



「そっか。花鈴とおんなじとこ行けたらいいけどなー」


「無理だよ、わたし凪みたいに頭良くないの」


「白澄の才女様がよく言う」


「西桜トップ層の足元にも及びませーん」



キャンパスまでの道を並んで歩く。大学生活の理想図が描かれる。


"花鈴とおんなじとこ"なんていう凪の何気ない言葉はわたしに選択肢をもたらす。すべて、凪が起点だ。