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お母さんにお願いして、塾は変えてもらった。
あまく優しくわたしを抱きしめてくれた凪が家まで送り届けてくれたのは、水色がオレンジに染まっている時間だった。
「花鈴がそう言うなら変えましょうか。なんの理由もなく言わないものね」
「うん、ごめんね。ありがとう」
理由も聞かずに応諾してくれた。その日のうちに変更手続を済ませてくれて、せっかくの機会だからと大学受験に特化した予備校にかわることになった。
それから矢野先生と関わることも、会うことも、もう二度となかった。
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「付き合わせちゃってごめんね」
「全然。俺も行きたかったし」
凪とはあれからも関係が変わることなく普通で、そのままで。お互い触れないように、思い出にして抱きしめた。この線は本来超えてはならなかったものだったから。



