「い、た……っ」
「はは、痛い?もっと痛いことしてやれるけど、しないであげてんの。せいぜい苦しめば?好きでもない男に痕つけられたことをさ。ああ、一応恋人って設定だっけ、俺ら」
「もうひとつね」と、胸元に吸い付かれてまた、赤紫の痕が咲いてゆく。泣くことしかできない、ずるくて弱いわたしが嫌だ。
「花鈴ちゃん着痩せするタイプだよねー。これで処女、もったいないね。ほんとは俺が喪失させて、そのまま幼なじみくんに返してあげようと思ってたのに、残念」
中途半端にはだけたまま、先生によって抱き上げられた。
密着しているのにどきどきなんてものは一切ない。はやく凪のところに行きたかった。こう考えている時点で、わたしがだめだめなんだ。



