【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「すぐ戻る。少しだけ待ってて。」
 


椿は、頷いた。



「大丈夫です。」
 


その返しすら、落ち着きすぎている。
 


弥生が席を外した瞬間、空気が変わった。
 


周囲のホストたちの視線が、

遠慮なく椿に向く。



(……目立つ。)
 


だが、椿は気にしていない。
 


慣れている。



注目されることにも、値踏みされることにも。