【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う

 


弥生は、

少しだけ言葉を探すように沈黙したあと、

静かに言った。



「……もう一杯くらい、

ゆっくりしていかない?」
 


それは、彼にしては珍しい誘い方だった。
 


計算し尽くされた“最適解”ではない。



ほんの少し、感情が先に出ている。