【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「……それは。」
 


少しだけ、言葉を選ぶ。



「試しじゃなくなったら、答えます」
 


弥生は、声を出して笑った。



「はは……やられたな。」
 


完全に、対等なやり取りだった。



「君も、計算してる。」


「ええ。」


「でも」
 


椿は、静かに続ける。



「弥生さんほど、

重い責任を背負ってはいません。」
 


その言葉は、彼を軽くするためのものだった。