【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「今度は俺が、君を試してもいい?」
 


椿の心臓が、跳ねた。



「どうぞ。」



「俺が“計算をやめたら”、君はどうする?」
 


その問いは、鋭かった。



「優しさも、距離も、空気も、全部考えない。

 ただの男になったら。」
 


椿は、視線を逸らさない。



「それでも、ここに座ってる?」
 


一拍。
 


椿は、ゆっくりと息を吐いた。