【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う


 


椿は、微笑む。



「ただの、お金の話が好きな人です。」
 


完全な嘘ではない。
 


弥生は、その曖昧さを追及しなかった。
 


代わりに、少しだけ目を細める。



「じゃあさ。」
 


声が、少しだけ軽くなった。